もしも黒猫様が悪女に転生したら20
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その頃の皇子殿下というと…
「なあ!マジで!クソ可愛かったよな?!なあ?!リニア!」
「………あれほどキッパリバッサリ振られておいてなんでテンション高いんですか?」
「あの素気なさがいいんだろう?甘やかしたらどんなに可愛いだろうと考えると実に楽しい。」
「悪趣味がより悪趣味に…。」
「明日も会いに行くぞ!」
「門前払いされるのでは?」
「それはないだろう。」
ロードはいつになくハイテンションではあったが、にこやかな表情で歩いていると誰もが驚いていた。
そりゃそうだ。
いつも仏頂面だったロードが笑みを浮かべて話すなど見たこともないのだから。
リニアだっていまだに慣れていない。
「どうして言い切れるんですか?」
「頭がいいのは話していてよくわかっただろう?俺を嫌っていようが、俺にどんな魂胆があるのか探るためにも話しはしてくれるはずだ。」
「魂胆がおありなので?」
「いいや、全く。下心しかない。」
「………」
キッパリと言い切るロードに、リニアはもう聞くのをやめていた。
ロードの悪趣味さは知っていたが、だからってあのアーティスに狙いを定めるとは思わないことだ。
マリアから目が覚めてくれたのは正直ありがたいとは思うが、だからってアーティスじゃなくてもいいだろうとも思う。
ただ噂で聞いていた悪女とはどうにも違っていた。
なんなら女らしさすら全部捨てたあの姿。
潔過ぎて感心はするが、どこに可愛さがあるのかリニアには理解できなかった。
「取り敢えず父に報告だな。」
「はあ…。本気なんですか?皇帝の代わりに裏で権力を握っているアーティス様とやり取りをなさること…。」
「当たり前だ。そもそも父の精神的疲労を変わってやろうというのだ。喜んでくれるだろう?」
「建前はそれでいいでしょうが、本心は?」
「悪い顔したあいつを眺めていたい。なんなら撫でくりまわしたいし、わがまま言ってくれたら最高に可愛いだろうな。」
「…………」
リニアは思考を放棄していた。
つまり考えることをやめた。
ダメだこの馬鹿皇子、と思ってついていくだけにしたのである。
そうして報告を受けた皇帝陛下もまた、ロードの変わりっぷりに唖然としていた。
しかもアーティスに追い出されるだけでなく怯えさせてしまったという点に驚きが隠せないでいた。
だってあのアーティスだ。
皇帝陛下は問題ばかり起こしてくれるアーティスのことを知っているからこそ余計に空いた口が塞がらなかった。
悪意の塊のような女に何度泣かされたか、と思う皇帝陛下にはアーティスを好きにさせる以外何の選択肢もなかった。
つまり制御ができないでいたのだ。
それをロードは容易くできてしまう可能性を提示したのである。
「お前が望むのなら…、それは私にとっても喜ばしいことではあるが……。」
信じられないと顔が物語っていることに、ロードはにっこりと笑う。
表情を全く出さないことで有名なロードが笑顔を浮かべているのだ。
皇帝陛下は信じられないとは思うが、背後で待機しているロードの従者リニアが静かに頷くことで真実なのだと理解だけはした。
「わかった。だが、まだ公にできない問題をアーティスに頼んでいるのだ。一度私も共に赴こう。そろそろ時期が近いしな。」
「何の話ですか?」
「………明日も向かうと言ったな?その時話そう。」
首脳会議にリリーとライゼンのこと。
頭を悩ませてくれる国の危機的な問題はまだ残っている。
ただそれをロードにも共有するべきかどうかはアーティスの判断が必要だ。
下手に情報を与えていいものか、と陛下は悩んでそういう返答にしていた。
「わかりました。では明日、共にいきましょう。」
ロードは深く追求することなく下がり、明日を楽しみにしながらリニアに話しかける繰り返しをしていた。
勿論、アーティスの可愛さについてだが、
リニアは聞くだけでもはや思考放棄を徹底していたので相槌だけするのだった。
*****
翌日、僕の予想は当たった。
皇子殿下が来ることも、報告を受けたであろう陛下も共に確かめにきたことも。
朝っぱらから国の重役が勢揃いとは何事か。
しかも人の部屋にズカズカと。
そう思いつつ、僕は部屋から移動しようと先に申し出たのだ。
知らない人間がズカズカきて、部屋に留まるなんて考えただけでも嫌だ。
これまでは少人数だったから許していたものの、今回は多人数だ。
だから庭に出てジーナにお茶の用意をしてもらい、3人仲良く面と向かってご対面する形で話しが始まったのである。
まあ勿論、僕の隣にはユランがおり、なんならロードと僕の間に立ってすこぶる警戒していますと言わんばかりの対応だ。
これには陛下も聞いた報告に間違いはなかったのかと、僕を凝視してくるほど。
誰にだって苦手な奴はいる。
相性が悪いというやつだ。
そしてロードは明らかにそれなのだ。
「さっさとこんな茶番は済ませよう。要件はどうせ皇子殿下が陛下の代わりに僕との交流をしていくというものだろう?」
「う、うむ。それに至って私は賛同しているが…。」
「だろうな。心労も減るし、なにより僕の牽制ができる人間だと考えたんだろうし。」
「………」
言葉もないとはこのことだ。
陛下は黙ることで肯定していたが、こちらとしてはロードだけはごめん被る。
…が、そういう奴でないと陛下が安心して国政を維持できないというのも考慮すると飲むしかない内容とも言えるのだ。
「仕方ない、と受け取っておくか…。もしくは早々にこの国から出るか僕も考えていたところだ。」
はあっとため息をつくと陛下はそんなに?!と言いたげに顔を上げる。
ただリリーのことがあるからなあ。
こればっかりはどうにかしないといけない。
他国に行ったところで状況は変わらないのだ。
そう考えると僕とリリーの関係性を知っていて、偏見もなく、好きにさせてくれるこの場所と人物に頼りたい。
他国で一から信頼関係を結ぶのはかなり難しいだろうし、リリー含める顔ぶれが有名すぎるからな。
そう考えると自ずと答えは決まってしまう。
「仕方ないを選択するしかない。リリーの件が引っかかるからな。」
本当はすごく嫌だけど、とジト目を向けた僕に陛下は取り敢えず安心した様子だった。
「あとはあれか。リリーのことを説明するかどうか迷ったからこいつと一緒にきたんだろう?全く、そんな判断もできずによく皇帝陛下が務まるな。」
「面目ない…。」
あまりにも重要なことすぎて、しかもリリーは僕のいうことしか聞かないときている。
陛下が尻込むのも仕方ないのだが、憂さ晴らし程度の八つ当たりは許してほしい。
「ま、構わないだろう。これから僕の相手をするならどうせ知らなきゃならないことだ。リリー、もう姿を見せてもいいぞ。」
僕が声をかけると、僕の真横にリリーが姿を表したのだ。
魔法を解いただけではあるが、周りが少し驚きつつも人の気配がなかったことに一番驚いていたのはリニアだった。
逆にロードは特別興味がなさそうで、むしろ僕のことをニコニコしながらずっと見てくる(こわい)
そしてリリーの説明を簡潔にしてやり、首脳会議で各国の要人たちへの牽制を僕がしに行く話しまでを終えたのだ。
陛下はその内容を再び聞かされて顔を青くしていたが、ロードはなるほどと頷いていた。
「頼むから問題だけは起こさないでくれよ?!」
陛下のこの言葉も聞き飽きてきたな。
なんて思ってみていれば、
「それに同行してもいいか?」
ロードが少し考えを巡らせて僕に問いかけてきたのだ。
「なんで?」
「アーティスの継承権返上は知られてないにしろ、どこから情報が漏れるかはわからない。それに俺は継承権を持つ以前に皇族だ。アーティスのことを認めているという示しにはなるだろう?」
「…なるほど。お前の存在を利用しろと言いたいのか。」
「そういうことだ。あと何が起こるか楽しみだから見ていたい。」
「悪趣味な息子だな。」
陛下に言ってやればこんなことを言う奴ではなかったのだが、と慌てている。
…が、その提案は確かに価値がある。
リリーの存在はあくまでも牽制と危険を備えているが、それを国が認めたという信頼を示すものはなかった。
次期皇帝候補であり皇族でもあるロードの存在は立ってるだけでそれらを片づけてくれる。
「いいだろう、同行は許可する。…が、口出しは無用だ。あと僕に絶対触るな。話しかけるな。変な目で見るな。」
ギロリと睨みつけた僕にロードはにっこりと笑って一言。
「努力する。」
それだけで終わらせられたのである。
守る気ゼロだなと判断したのは僕だけではないだろう。
陛下は信じられない息子の姿と僕の姿に呆然としているし。
まあとにかく、
「話しは以上だな。じゃあさっさと帰れ。僕は忙しいんだ。」
リリー、と呼ぶと抱っこしてくれる腕の中にとにかく安心を確保した。
特にロードに近寄られたくないからな。
そんな僕の素っ気ない言葉に慣れている陛下は立ち去ろうと腰を上げていたのだが、
「俺はもう少し話しがしたいんだけどな。」
ロードは僕を見上げて座ったままなのだ。
「話すことなんてない。」
「俺にはある。色々と、根掘り葉掘り。」
「例えば?」
「好きなタイプは?欲しいものは?食べる物とかなにを好むんだ?あ、あとスリーサイズは?」
ニコニコとそんなことを問いかけている息子に愕然としているのは陛下一同である。
リニアはもう聞き慣れてしまったのか無心で立っていた。
逆に僕らは不愉快だとばかりの眼差しを向けていたことだろう。
「話にならんな。帰れ。」
「聞くまで帰らない。」
「そうか。ユラン、丁重に送り返してやれ。」
「かしこまりました。」
失礼しますと言ってユランがロードの肩を掴み、立ち上がらせるまでは早く、
強制的なことにロードはくすくすと笑いながら、
「また後で来るからな。」
「来なくていい。」
「いいのか?俺を蔑ろにしたらお前は好き勝手できなくなるのに。」
「………脅しか?僕の不愉快を買えばこの国はどうなるか分からないとも言えるんだぞ。」
いい度胸だな、と睨むと陛下は今にも卒倒しそうな顔でロードにやめろと言っていたが、
「お前のわがままを聞いているんだ。こっちだってわがままを聞いてもらったっていいだろう?そこの魔法使いに関しちゃお前が持ち込んだ問題なわけだし?」
協力してんだからそれ相応のもんを寄越せと言いたいらしい。
それを言われてしまうと反論はできない。
皇帝陛下はそこら辺が甘かったから好き放題やっていたが、結局リリーのことは僕の責任である。
「抜け目のない奴。」
「褒め言葉としてとっておく。」
「それで、何が欲しい。」
「アーティスと二人きりの時間。」
僕が一番嫌なことをしてくる天才なのだろうかこいつは???
何だその程度かと陛下たちは安堵していたが、その程度じゃない!めちゃくちゃ嫌だ!!!
「却下だ!二人きりになんか絶対なりたくない!それでなくてもお前のことは信用してないんだ!もっと別のことにしろ!」
「わがままだなあ〜。まあそういうところも可愛いけど。」
「その胡散臭い笑顔やめろ!あと可愛いとか言うな!気持ち悪いんだよお前!!!」
シャーーーっと威嚇する猫の如く、僕が鳥肌を立てながら叫ぶと、
「んじゃあ、監視付きでいいから毎日遊びに来ていいか?構い倒したくてこっちは仕方ないんだ。」
「いちいちひと言余計な奴だな?!怖いって言ってんだろうが!お前だけには構われたくないんだ僕は!!!」
「それは却下で。」
「お前が却下するな!僕のことだぞ!?」
ファーーーっと唸っていそうな猫の如くドン引きすらしていた僕である。
陛下なんてこの光景にまるでついてきてないし、リニアは止める様子もなく勝手にしてくれと殿下を放置だ。
誰かこいつの意味不明な爆弾発言をやめさせろよ?!
「じゃあ後で遊びに来るから、逃げるなよ?」
「まだなんにも許可してないぞ?!他に欲しいものはないのかよ?!」
「アーティスそのものが欲しい。」
にっこりと笑いかけられるとゾッとした。
ああ、もうこいつはイカれてるんだなと思ったね。
「でもこれはくれないだろう?」
「当たり前だ!そもそも僕から離れろよ?!」
「それは無理な相談だな。アーティスと仲良くなりたいんだよ俺は。あわよくば構い倒して、撫でくりまわして遊びたい。」
「怖い怖い怖いっ!!!!」
絶対嫌だ!!!とリリーに抱きつきながら言えば、ロードはにこにこしながら「じゃあな〜。またあとでな〜。」と去っていくのだ。
あんまりにも小説のキャラとは違いすぎる。
そう思った瞬間思い出したのは前世で恋人だった遠のことだ。
そう!ロードは遠にめちゃくちゃ似ているのだ!!!
僕が大っ嫌いなこと平気でしてきて、押しが強く、強引なところがそっくりなのだ!!!
前世でもあいつとの馴れ初めなんて最悪だったし、僕は拒絶ばかりしていた。
恋人になれたのは本当に奇跡的と言うか、丸め込まれただけだったのだ!!!
転生してまであんな奴と関わってたまるか!!!
こちとら遠には微塵も未練はない!!!
確かに最初は寂しかったけどもうそんなことないくらい、僕の周りには僕がそばにいて欲しいときに居てくれる奴らがいる。
つまり!あんなやつは用無しだ!!!
「いかがいたしましょうか?この際、斬りましょうか?」
「魔法で世界の裏側に飛ばしてもいいぞ。」
立ち去った皇子殿下を見ていたユランとリリーがめちゃくちゃ物騒なことを問いかけてくることに、
皇帝陛下はそれだけはやめてくれ?!と食ってかかってきた。
もうメチャクチャだ。
遠みたいなタイプの人間とまた関わってしまうとは…。
できれば二度とあんなタイプとは関わりたくなかったのに。
「もういい。兎に角、休みたい。」
僕はため息混じりに陛下も追い出してから部屋に戻ったのである。
まあ…、
「よ。遊びに来たぞ。」
「ぶ…っ。さっき帰ったばっかだろ?!」
部屋に戻った瞬間、ロードがやってきたのである。
飲みかけのお茶を噴き出すくらいにはこいつの非常識さが凄まじすぎた。
付き合わされているリニアが哀れに見えてくるほどだ。
「後で来るって言っといただろ?」
「後では、数秒後に使うものじゃない!」
「でも後では後でだ。」
「屁理屈言うな!お前と関わりたくないと言ってるだろうが!何で僕の嫌がることばっかりするんだよ!!!」
「好きだからに決まってんじゃん。」
サラッと言われることに僕はゾッとしかしない。
そりゃそうだ。
本当に遠とまったく同じ理屈で僕に言い寄ってくるのだから!
このやりとりをなんでまたしなくてはならないんだ!
「僕は嫌いだ!」
「そうか、じゃあ好きになってもらえるように毎日来る。」
「来なくていい!絶対好きになんかならないから諦めろ!」
「無理だな。俺が一目惚れしちゃってんだもん。」
あっさり、にっこり。
マジでぶん殴りたい!!!
このやり取りは身に覚えがありすぎる!
前世でもそうだった。
結局諦めさせられたのは僕で、そのまま丸め込まれて恋人になったのだ!
もうそんな失敗は犯さないぞ!と誓ったのは言うまでもない!
だからってこういうタイプが諦めてくれる方法を僕は知らない。
ただ、遠に似たタイプであれば全く知らないわけじゃない。
こういう奴には、
「はあ、もういい。疲れた。勝手にしろ。」
「勝手にしていいの?!」
パアアァッと顔を輝かせるロード。(マジでヤバいし怖い)
でもその反応は見越していたことだ。
わかってて言ったので僕はいちいち反応することはせず、遠も同じ反応してたことを思い出しながら…、
「でも触るのだけは禁止だ。僕は触られるのが大嫌いだからな。」
「…わかった。」
「なんだ?その間は。」
「いやね、似た奴を知っててさ。そいつも触られたりするのが嫌いだったから。」
ちょっと思い出しただけだ、とロードが言うことにふうんと僕はつぶやく。
寧ろそっちにベタ惚れして欲しかったと思ったが、異性とも限らない。
「あ、でも触り慣れたら甘えて来てくれるだろ?じゃあ練習しないと。」
「お前とそんな練習するつもりは一切ない!!!」
「俺がしたい。」
「僕はしたくない!」
「よし、じゃあ頑張って慣れような。」
「人の話しを聞けよ?!強引にも程があるだろ?!」
「好きにしていいって言われたし?」
ニコニコとそう言い切るロードに僕は頭を抱えるしかなかった。
でもわかっていたことだ。
こうなるとわかっててあの一言を言ったのだ。
だから、
「好きにしていいとは言ったが条件がある。」
「うん?」
「僕のわがままを聞くことだ。」
「それはもう願ったり叶ったりだ。」
寧ろわがままが聞きたかった!と喜ぶロード(怖すぎて怖い)
遠と同じだと思うとどうしても嫌悪感が酷いが、扱いだけは前世で僕も慣れているのだ。
つまり、
「じゃあ最初のわがままだ。」
「なんだ???」
「僕に触るな。」
にっこりと言い放ってやると、ロードは面食らっていた。
伊達に前世で好き勝手されてないわ!
わがままが欲しいならいくらでも言ってやる。
だから好きにしろと言ったのだ。
条件としてわがままをつけたのもそのためである。
こいつならきっと何も考えずに乗ってくれるだろうと見越してたからな。
ふふんと勝ち誇った僕だったが、ロードはくすくすと笑い出しており、
「ああ〜、可愛い。そんなわがまま言っちゃうんだ?ふうん?」
そっか〜とニコニコされると怖すぎて後ずさってしまう。
ぶるぶる震える子猫の気分だ。
そんな僕に、
「悪いにゃんこにはお仕置きしないと?」
「誰がにゃんこだ!わがまま聞くんだろ!ちゃんと聞けよ!!!」
「見ろよリニア。アーティスがシャーシャー言ってる。クソ可愛いよな?なあ??」
「お前マジヤバい!!!」
「流石に俺もアーティス様と同意見です。」
「俺の従者のくせにサラッと寝返りやがったなお前?」
「馬鹿皇子マジヤバい、とは最近常日頃思っております。」
リニアが味方についてくれたことにうんうん頷いていた僕である。
やっぱこいつはヤバいんだ。
従者が言うくらいなのだから間違いない。
ていうか馬鹿皇子って言われてんのかよこいつ!
「はい、じゃあ次のわがままは?」
「懲りない奴だな?!切り替え早すぎるだろ!?」
「大丈夫。俺はちゃんと悶えてるから。」
「真顔で言うことか?!ほんと帰れよ!!!」
「可愛い可愛い可愛いっ。」
「こわい!!!」
そんなやりとりから始まった馬鹿皇子との付き合いが、これから物凄く不安になった僕なのである。
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